Wednesday, March 13, 2013

シトロエンC3 Hybrid Air / プジョー2008 Hybrid Air


1. ハイブリッド・エアー


展示車:シトロエンC3 Hybrid Air / プジョー2008 Hybrid Air

PSAが開発中の燃費改善技術(小型・中型車向け)で、2016年の市販・量産に向け研究開発中です。すでに80件以上の特許を取得しています。



プジョー208に搭載されている1.2Lのガソリンエンジンにモーターが組み合わされます。ギアボックスは内製のロボタイズドマニュアルです。このモーターは、重量が重く環境負荷が大きいバッテリーを不要としていることが特徴で、「高圧アキュムレーター(ピストン付ボンベ)」に充填された空気の圧力を油圧ポンプを介して作動します。この高圧アキュムレーターはプラットフォームのセンタートンネル下に設置されていて、最大250barの圧力(スキューバダイビングのタンクと同程度)に電子制御でコントロールされています。車両のスピード減速時に生じる回生エネルギーあるいはエンジン作動時のエネルギーを元に空気を充填し、必要な時にモーター側にエネルギーを送る仕組みです。

テストでは、燃費はヨーロッパの計測モードで100kmあたり2.9Lのガソリン消費量(35km/L)と69g/kmのCO2排出量となっています。将来的な目標は2.0Lのガソリン消費量(50㎞/L)としています。モーターの出力は最大で30kW(40hp)です。ストップ&ゴーの多い渋滞時には回生エネルギーを効率よくかつすばやく高圧アキュムレーターに回収することで、ゼロエミッション走行を可能とします。

なお、下記ビデオに登場する、リヤのクロスメンバー付近に設置されているのは、高圧アキュムレーターと連動する低圧のサブタンクです。


2.EMP2 (エフィシャント モジューラー プラットフォーム 2)

展示車: シトロエンテクノスペース


2001年に発表された、中型車用プラットフォーム2を刷新、フレキシブルなモジュール方式を採用することにより、様々な車種に対応。現行の大型車用プラットフォーム3の後継も担います。シトロエンC4 Picasso及びプジョー308の次世代車から順次採用されます。高張力鋼板やアルミ合金などを多用し、構造を見直すことで、安全性や高速安定性を高めながら、従来比で約70㎏の重量減を実現。(VWのMQBは-40㎏~60㎏)燃費向上にも大きく貢献します。加えて新しい車両デザインや、数々の新技術の搭載が可能となります。

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